「中」については
当初の「器」から変えた事で
意味が大きく違ってしまったと思っています
まず、それぞれの国語的な語源を
辞典などで見てみたんですが
「器」は無機質な入れ物で自己意識や感情などの流動的なものがないように思えます
一方で「中」はそれよりも動きや広さのある奥行きや表面から隠れた裏側、挟まれた真ん中の意味合いが強い…
おそらく雑誌掲載時の「器」としていたのは
書庫の時の秋穂ちゃんの描写から
秋穂ちゃんの意思が消え失せ、
謎の人格が出てくる事を
→「器」の場合は秋穂ちゃんは謎の人格にとっては自分達が入るただの入れ物
→それを単行本で「中」にしてきた事で
あの謎の人格が秋穂ちゃん自身のもう一つの人格の可能性が出てくると思うんです
つまり、秋穂ちゃんには
通常モードと書庫の謎の2人、そして今月号の人含め、何人かが同時にいるんじゃないか、と。
と思ったところで、海渡さんの行動がますますわからなくなるんですが…
海渡さんは
さくらちゃんが作る目的のクリアカード ができたら
そのクリアカード を奪って
なんの準備もなく禁忌の魔法をすぐ行使するのか?
がよく分からなくて。
ただ、「中」を開けるタイミングは
海渡さんの都合に合うように
コントロールしないといけないらしいことは今月号でなんとなく…と思ったのですが
そして守護者達ですが。
さくらカードのラストで
エリオルがスッピー達を作った理由に
ケロちゃん達がクロウに固執させないためと言っていましたが
その懸念が的中してるだけと思ってます
結局、守護者達はさくらちゃんを
カードのあるじとは思っているけれど
さくらちゃんが魔術師とは言いがたい状態ゆえに
本当の意味であるじとは見てない
…と思っているからああなるんだろうなと
でなければ「エリオルに相談や!」じゃないですから
あのセリフで、守護者達のクロウ縛りの強固さを改めて感じましたし
そうなるなら、小狼の方がカードの後継者に相応しかったと思いますし
この辺りの関係性も「クリア」して
真の意味でのあるじと守護者の関係になるように展開してくれればなあと思います